EDGAR "JONES" JONES 『Gettin' a little help..... from The Joneses』

92年にThe Stairsというリバプールのバンドがリリースした全曲モノ録音のアルバムが「Mexican R'&B'」。60'sのロックンロール〜リズム&ブルースをガレージ感たっぷりに熱演。強烈なB級テイストとやるときはやりそうなを気配を漂わせた1枚だった。当時大流行だったマンチェスターの16ビートとは明らかに違う食わせものの雰囲気をまとったThe Stairsはみんなに愛されながらその1枚で姿を消した。そのThe Stairsのリーダー、EDGAR SUMMERTYMEが昨年The Stairsから約15年振りにひっそりと本名でソロ・アルバムをリリース。この間、ミュージシャン仕事をこなしたり、DJを通じグッドタイム・ミュージックの布教をしていたらしい。で、びっくり。変わってない。。。そして、先頃リリースされたのがセカンド・アルバムの『Gettin' a little help..... from The Joneses』。


「最近のUKの若手バンドはクラブサウンドやヒップホップのダンスミュージックを通過しているからリズムにフィジカルなダンス感がある。そのムーブメントは数年後の日本でもシーンを形成する」というのが一部界隈で囁かれている下馬評。でも、このEDGARのニュー・アルバムを聴けば、もともとロックンロールやリズム&ブルースがヒップなダンス・ミュージックだ(った)ということがあらためてわかる。ブルースの“哀”を踊り飛ばしたのがリズム&ブルース。リズム&ブルースのヒップさに憧れたのキッズのロックンロール。


この粋なダンス・ミュージックを鳴らせる必須条件なのはバカなまでに一芸を愛し続けられる愚直さ。やり続けてこその味と芸の世界。お前が飽きても俺は飽きない。バカは死ぬまで治らないのだ。鼻っ柱の強い若きダンス・グルーヴもいいけど、人生の酸いも甘い(酸い=90%と1甘い=10%くらいの比率か)も噛みしめたダンス・グルーヴもいいもの。


EDGARが今もロックンロール〜R&Bをやり続けていて、素敵なダンス・アルバムを届けてくれたことはちょっとしたいい話。こういう人たちはいい顔で笑う。

EDGAR "JONES" JONES 「The WAY IT IS」


The Stair時代に目にしたインタビュー記事で、EDGARはヴィンテージの機材と録音方法、60'sのビートバンドのことばかり話していた。


EasyBeats 「Friday on my mind 」


Thw Stairsはサボテン・ブラザーズのようで好きだった。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD3692/story.html