『ライク・ア・ヴァージン』はキッズの下半身を打ち抜いた

yamamototakamasa2008-04-18

*1208513672*パウンチホイールのアルバム『TITLE』が本日、リリースとなった。
http://www.paunchwheel.com/


僕の中学生時代、当時はMTVの全盛期だった。洋楽のPVをオンエアする番組がたくさんあった。そのなかで、いつもオンエアされるのを楽しみにしていたのが、デュラン・デュランの『グラビアの美少女』のPV。ハイティーンの奇麗な白人の女の子たちの裸がいっぱいでてくるものだった。当時はそれくらいのエロで嬉しかった。深夜番組の2分ほどのエロコーナーとか。


もののありがたみを知っていた、ということ。


僕は、岡山県に住む中学生だったのだが、そんな田舎の中学校で『グラビアの美少女』以上に、学内の話題を一色に染めた衝撃のエロティック・PVがあった。音楽好きも、そうでない小僧も、口にするのは、そのPVのことばかり。まだビデオデッキが一家に一台の割合で普及する直前の時代だったので、僕らは、一瞬たりとも見逃さない心意気で、そのPVのオンエアをじりじりと、ひたすらに待っていたのだった。


そのPVは、マドンナの『ライク・ア・ヴァージン』。


ゴージャスなおっぱいの谷間を4割ばかし覗かせながら、ウェディング・ドレスを纏ったマドンナは踊っていた。


可憐なくせにビッチで、根性の座った目つきをした若き日のマドンナに、僕ら童貞少年たちは一発でやられた。


その後の、フェミニズムの闘士のようなマドンナの活躍や、リリースされた音源にはまったく興味がないのだが、マドンナののし上がりぶりには、妙に納得がいった。なにせ、あんな田舎町に住む、何にも知らないローティーン・ジャパニーズ・キッズを一発KOした彼女なのだから、当然だろうと。


今でも、『ライク・ア・ヴァージン』のPVを見ると下半身がぎゅんぎゅんする。そして、当時のことを思い出して、ペパーミントな気持ちになる。


タランティーノの『レザボア・ドッグス』でも『ライク・ア・ヴァージン』について登場人物たちが、どうでもいい会話を繰り広げるシーンがある。やっぱり、『ライク・ア・ヴァージン』は世界中のボンクラ中学キッズの下半身を打ち抜いたんだなあ、と、少し嬉しくなった。そして、タランティーノは友達だということがわかった。


タランティーノに会うことがあったら、こう話しかけたい。「俺もあのお姉さんにはお世話になったよ」って。


あ、『ライク・ア・ヴァージン』以降で、良かったマドンナがひとつ。それは去年か一昨年くらいにリリースされた曲のPV。(曲名は知りません。何度もYOU TUBEで見ましたが)。マドンナがフェロモンを振りまきながら、ピンクのレオダードで踊っていた、あれです。50歳くらにになってそうなはずなのに、あのフェロモンはいったい・・・。


マドンナの小娘をひと捻りで投げ飛ばすかのような、ドスの利いたエロさに感嘆しながらも、ひさしぶりに中学生時代の自分を思い起こして、なんだか居心地の悪い気持ちにもなっった。


そんな僕に、ピンクのレオタードを食い込ませたむちむちのヒップを突き出しながら、マドンナは言った。


「あら、25年ぶりじゃない、坊や」


パウンチホイールの『ひとりぼっち』のPVでは奇麗な女性に脱いでもらった(感謝!)。そういったPVを作るのは、僕の小さなひとつの目標でもあった。


地方のキッズたちへの、僕からのプレゼント。


箱の中身は、大人になっても忘れられない下半身の疼き。


それは、ペパーミント味。



パウンチホイール『ひとりぼっち』