TOSHIRO MURATA


20代の頃、ときどき会っていた知人が
7年くらい前にギターを抱えて
チリに旅立ちました。


友人の友人という間柄でしたが、
それくらいの関係のわりには
一緒にお酒を飲む機会が多かった人です。


六本木のライヴハウスパブみたいなところを借りて、
みんなで壮行会をして、チリに送り出しました。


初めて出会ったのは渋谷系真っ盛りの頃、
彼はタキシードに蝶ネクタイをしめて
ドフォークを歌っていました。


時に彼は、酒の席で、カジャグーグー「君はトゥー・シャイ」の
自作バックトラックを小さなマイク付きカセットプレイヤーに入れ、
それを流しながら歌ってました。マイカラオケ!


昔を知る人に聴くと、原宿のホコ天などに現れては
白塗りの風貌で、大きなスプリングバネを落としながら
インダストリアル・アートをしてたみたいです。
本人曰く、ブリクサ・バーゲルトのつもりだったとのこと。


ブリクサ・バーゲルト(Blixa Bargeld)
/アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン(Einstürzende Neubauten)





風の噂で元気にやっているとは聞いていたのですが、
先日、彼がチリの歌番組に出演している映像を見つけました。



味わいのあるB級テイストが
いい趣きで漂っています。


チリ語?をしゃべっている彼を見て、
どこででも何をしてでもやっていけるんだなぁと、、、。


あと、音楽をすることってどういうことなのかなとも
感慨深く思います。


僕らはもっと軽やかで自由に生きられるはず。